梅の季節ですね。
毎年この時期になると、利用している宅配サービスのカタログに青梅や梅シロップ手作りキットなどがいっせいに登場して、あーそろそろ「梅酒を仕込む季節だなー」と気づきます。
とくに今年はコロナ過でおうち時間がふえ、はじめての梅シロップや梅酒、梅干し作りに挑戦した方も多いのではないでしょうか?
こちらでは、簡単に作れる梅シロップ・梅酒・韓国式梅シロップの作り方を掲載しておきます。
参考にしてみてください。
梅仕事の下準備
保存瓶の消毒
梅シロップ。梅酒を作るときに必要なのが、保存瓶。
保存瓶は、しっかり密閉でき、アルコールや酸に強いガラスびんなどがおすすめです。
保存瓶は使用前にぬるま湯で良く洗い、乾いたふきんに伏せてよく乾燥させます。
*煮沸消毒の場合は、お使いの瓶が耐熱性であるかを確認してから行いましょう。
市販の果実瓶は耐熱ガラスでない場合が多いので気を付けてください。
食品に使えるアルコール系の除菌スプレーやアルコールを布に染み込ませ、内部をふくと、より殺菌効果が高くなるのでおススメです。
梅の水洗い・ヘタ処理
梅は洗って水けをしっかりとふき取り、竹串やようじでへた(なり口)を取っておきます。
時間がある場合はどちらも前日に洗って水けをふき、梅はざるにあげるか、カタログや新聞紙の上にペーパータオルを敷いてのせ、しっかりと乾燥させるのがおすすめです。
梅シロップの作り方
梅を冷凍してから漬ける方法と、生のままつける方法があります。
冷凍の方が梅を凍らせることで、果肉の組織が壊れ、梅のエキスがしみ出しやすくなります。
生梅のままで作ると、梅の風味がしっかりと残ります。
梅を冷凍してから漬ける方法
材料
梅 1㎏
砂糖1kg
作り方
①青梅は洗って水けをふき取り、ヘタを取る。
ポリ袋などにいれて口をしっかりむすび、冷凍庫で半日以上凍らせる。
②キレイに洗って乾かした密封ビンに上白糖をまぶしながら①の梅をいれ、冷暗所で保存する。
③4~5日ほどで梅のシロップがひたひたになったら完成。冷水や炭酸水で3~4倍に割って楽しみます。
*冷蔵室で保存。2か月を目安に使い切りましょう。
*月1回はゆすって全体をなじませます。
生梅のままつける方法
材料
梅 1㎏
上白糖 1~1.5kg
食酢 100ml
作り方
①梅を傷つけないように水洗いし、ヘタの部分を取り除き、一粒づつ乾いたふきんで磨くようにずいぶんをふき取ります。
②果実酒瓶に梅と上白糖を交互にいれ、食酢を静かにいれます。(一番上は上白糖が梅を覆った状態に)
③冷暗所に置き、3~4日で、上白糖が溶けてシロップがあがってきます。完全にとけるまで、毎日2~3回静かに揺らします。
④約3~4週間ほどでできあがり。梅の実はとりだします。
*保存中に泡がでてきたら、梅をザルにあげ、シロップをナベにうつして火にかけ煮立ったら泡をとり、完全にさましてから、梅と一緒に瓶に戻します。
梅酒の作り方
材料
梅 1㎏
氷砂糖 1㎏
ホワイトリカー(35度) 1.8L
作り方
①梅を傷つけないように水洗いし、ヘタの部分を取り除き、水気をふき取る。
②密閉できるガラス容器に①と氷砂糖を交互に入れ、最後にホワイトリカーを静かに注ぎ、ふたをし、冷暗所で保存する。
③たまに瓶を静かにゆらし、氷砂糖を溶かします。
*3か月くらいから飲めますが、1年~2年熟成したものの方が色、味、かおりとも深くなります。
*透明度の高い梅酒にしたい場合は、1年をめどに梅を取り出します。
韓国風梅シロップ
材料
青梅 1㎏
砂糖 処理した梅と同量
作り方
①青梅は洗って1時間程度水につける。
②梅の水気をふきとり、乾かす。
③ヘタの部分を取り除き、包丁で十字に切り込みを入れ、4等分づつ種から実をはがします。
④梅の実をジップロック等にいれ、冷凍庫で半日以上凍らせる。
④梅半量→砂糖半量→梅半量→砂糖半量 の順に果実酒瓶にいれ、冷暗所で保存する。
*砂糖が溶けるまで、ときどき瓶をふって混ぜます。
*10日ほどで飲めるようになりますが、そのまま梅からエキスがでてシワシワになるまで置いておくと、より風味が深くなります。
実がシワシワになったら取り出します。
参考 我が家が購入した梅しごとセット
わが家では、生協のパルシステムで梅&花見糖のセットを購入しました。
青梅 2キロ:1058円税込×2点
花見糖 1キロ:322円税込
今年は、1キロは梅シロップ、1キロは梅酒を仕込みました。
出来上がるのが楽しみです。
梅の栄養がすごい!
梅は、カリウムや鉄、ビタミンEが豊富な果物です!
また、疲労抑制効果をもつ「クエン酸」や抗酸化力の高い「ポリフェノール」など、身体をサポートしてくれる嬉しい成分がたくさん含まれています。
カリウム | リンゴの2倍 | ナトリウムと共に、細胞の浸透圧の維持調整を行うミネラル。 |
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鉄 | リンゴの6倍 | 酸素を運搬をサポートしたり体内の様々な代謝にかかわっています。 |
ビタミン | リンゴの33倍 | 脂溶性ビタミンのひとつで、高い抗酸化力を持つ。 |
参考;一般財団法人 梅研究会